石原詢子｜詩吟と癒やしの歌声で魅せる実力派

石原詢子の来歴｜演歌界を彩った軌跡

デビューと下積み時代

詩吟揖水流の家元の長女として生まれ、4歳から詩吟を学び12歳で師範代となりました。小学生の時にテレビで観た石川さゆりに憧れ、歌手になることを決意。高校卒業後に上京し、1988年10月21日に「ホレました」でCBS・ソニーからデビューします。しかし、デビュー後の数年間はヒットに恵まれず、全国のカラオケスナックを回るなど地道な活動を続ける下積み時代を過ごしました。この時期の苦労が、彼女を強くしたと後に語っています。

『みれん酒』での飛躍

1994年の「三日月情話」が日本作詩大賞優秀作品賞を受賞し、続く「夕霧海峡」がヒットしたことで、徐々に知名度を上げていきます。そして1999年にリリースした「みれん酒」が40万枚を超える大ヒットとなり、人気を不動のものとしました。この曲で第32回日本有線大賞・有線音楽賞を受賞し、翌2000年には念願だった「NHK紅白歌合戦」への初出場を果たします。2003年にも「ふたり傘」で紅白に出場するなど、実力派演歌歌手としての地位を確立しました。

現在～新たな挑戦

デビュー35周年を迎えた近年は、自身の音楽活動の幅をさらに広げています。母親の旧姓から名付けた「いとう冨士子」のペンネームで作詞・作曲活動を本格化させ、2023年には自身が手がけた「五島椿」をリリースしました。2025年9月17日には、シンガーソングライターの三浦和人を作曲に迎えた最新曲「恋雨～KOISAME～」を発売。歌手活動の傍ら、詩吟揖水流詢風会を発足し、後進の指導にもあたるなど、精力的に活動を続けています。