小川知子｜魅惑の「吐息タッチ」で彩る昭和の歌謡史

小川知子の来歴｜演歌界を彩った軌跡

子役から映画女優へ

1960年、テレビドラマ『ママちょっと来て』で子役としてデビュー。 1965年には16歳で東映にスカウトされ、映画『悪魔のようなすてきな奴』で銀幕デビューを果たします。 『大奥㊙物語』での主演など、清純な役から妖艶な役までこなす若手女優として注目を集め、3年間で10数本の映画に出演しました。

歌手デビューと「吐息タッチ」の衝撃

1968年、東芝レコードから「ゆうべの秘密」で本格的に歌手デビューすると、オリコン1位を獲得する大ヒットを記録。 熱を出しながらレコーディングしたことで生まれたという、ささやくような「吐息タッチ」の歌声は、当時の歌謡界に衝撃を与え、一躍トップアイドルの仲間入りを果たします。 恋人の事故死直後、テレビ番組で涙ながらに「初恋のひと」を歌ったエピソードは伝説として語り継がれています。 NHK紅白歌合戦にも3年連続で出場しました。

「金妻」で不動の人気を得た女優時代

1970年代以降は再び女優としての活動に軸足を移します。特に1983年に放送されたドラマ『金曜日の妻たちへ』では、不倫に揺れる妻役を熱演し、社会現象を巻き起こしました。 シリーズ化されるほどの人気を博し、大人の女優としての地位を不動のものとします。また、歌手としても谷村新司さんとのデュエット曲「忘れていいの-愛の幕切れ-」をヒットさせるなど、多方面で才能を発揮しました。

現在の活動

一時期メディアへの露出が減少しましたが、2000年代から歌手活動を再開し、同窓会コンサートなどで全国を巡りました。 現在は特定の芸能活動は多くありませんが、公式ブログやInstagramを通じて、日々の暮らしや思いを発信しており、往年のファンを喜ばせています。その美貌とスタイルは今も変わらず、多くの人々にとって憧れの存在であり続けています。